「法務コース」と「第二国家試験準備室」で進路をサポートします。
弁護士など将来法曹の世界で活躍することを目指す学生にとって、法学部での通常の講義を真剣に受講することが有意義なのは、言うまでもありません。西南学院大学法学部はそれに加えて、法務コースを開設しています。また、学生によるサークル「第二国家試験準備室」で志を同じくする仲間とともに様々な取り組みを通して勉強を進めることも可能です。
法務コース
法務コースとは、主要な法律科目について論述式の指導を受けることができるコースです。法曹や公務員を目指す学生が、一般の講義より進んだ応用的な内容を学ぶことができます。2年前期から学期ごとに基本的な法律科目を受講しながら、それに対応した応用法律学を受講し、論述指導を受けます。応用法律学は弁護士や法科大学院での指導経験もある研究者教員などが講義を担当しています。このコースで学ぶことで、受講生は講義を受けるだけでなく、レポートを添削してもらい、さらに書き直すという作業を通して力を大きく伸ばしています。
第二国家試験準備室
第二国家試験準備室は、法曹や公務員を目指す学生団体です。上級生がチューターとなって下級生を指導する部内の学習会や、弁護士・ロースクール生や公務員試験の合格者をお招きして体験談を伺ったり答案添削をしていただいたりする「学び納め」という年度末の行事などを行っています。
公務員
3割に近い学生が公務員として
社会に進出。
公務員、外交公務員及び国際公務員としての将来を描く学生にとって、試験科目との重複が多い法学部のカリキュラムは大変魅力的です。実際に、本学の法学部の卒業生の3割に近い学生が公務員として社会に進出しています。そこで、西南学院大学法学部では公務員に向けた様々なサポートを展開しています。たとえば、法務コースは、法的な論述試験を伴う公務員試験ともかかわりの深い基本的な科目の応用力を高めてくれます。また、法学部の公務員講座のほか、国際的な公務員を目指す場合には第三国家試験準備室で志を同じくする仲間とともに勉強を進めてください。
公務員の志望者は、民間とは少し就職への準備方法が異なります。すなわち、公務員試験に向けた勉強が必要となり、その公務員試験においては、基本的な法律科目の理解をしっかりと深めておくことが有効です。
法務コース・公務員講座・第二国家試験準備室
法務コース、法学部の公務員講座及び第二国家試験準備室は、まさに基本的な法律科目の知識を身に着けるために格好の場であり、法曹志望者(法科大学院進学志望者)のみならず、多くの公務員志望者が受講・入部しています。これらの授業や団体において勉強を進めることで、法曹(弁護士、検察官及び裁判官)や各種の法律資格試験(司法書士等)を目指すだけでなく、裁判所の事務官、中央官庁及び県庁や市役所などの地方公共団体を目指す力を身につけます。
第三国家試験準備室
国際的な仕事をしたいという人には、外務公務員(外交官)や国際公務員の仕事も夢を叶える道となるでしょう。第三国家試験準備室は、外交官の採用試験を目指すための団体ですが、試験科目に合わせて憲法、国際法、経済学の論文式試験や英文和訳・和文英訳等の勉強をするので、外交官だけでなく、国家公務員やマスコミ等の採用試験を受けるために必要な力をつけます。また、国際的な活躍を視野に学ぶ方のため、正規授業内外で海外留学や海外大学院(海外ロースクールを含む)への進学サポートを行う教員もいます。
民間企業・公務員
法学部で養う文章作成力をより広く使える力にする法学部就活講座を通して、就職活動の際の文章作成力や表現力を強化。
法学部の学びでは、じっくり文献に向かう必要があり、また、文章で人に説明することが求められます。こうした力は、法学部での学びにとどまらず様々な場面で生かすことができ、就職活動もその一つです。
しかし、法学部での学びを上手く法律学以外で生かすためには工夫も必要で、法学部では、「表現技法の基礎」という科目を通して、一般的な文章作成やプレゼンテーション力も高めています。また、専門演習Ⅰ~Ⅲにおいて、外部から専門講師を招待したり、本学の就職課と連携したりすることで文章指導や情報提供を行うなどの試みを行う教員がいます。さらには、3年次生の秋からは文章の専門家を招き、法学部の先輩たちが協力して文章力や表現力を高める講座を「法学部就活講座」として開講しています。
法学部就活講座
この講座は文章の専門家でありキャリアコンサルタントの資格を持つ講師を招いて行っています。その主な目的は、上記の通り法学部で養うべき文章や口頭の表現力をさらに涵養して、より広い場面で使える力にすることですが、それに加えて、就活を終えた4年生が参加することで、法学部内の先輩・後輩の伝えあいの空気を作り出すこと、さらには、一人になりがちな就職活動において、同じ学部内に信頼できる仲間を作り出すことも目的としています。
まず、夏休み明けすぐの時期に、内定先が決定して就活を終えた4年生の体験を3年生以下が聴く場であり、法学部就活講座の全体像を説明する「法学部就活講座スタート編」で始まります。つづいて、11月から1月までは「法学部就活講座 基礎編」として、就活で使われるエントリーシート(民間企業)や面接シート(公務員)の質問項目を素材に主に文章力を磨きます。
さらに後期試験を終えた2月から、就活が本格化する3月は、「法学部就活講座 応用・実践編」として書いた文章を書き直してより洗練させる方法や、面接練習を通して書いた文章をもとに表現することを練習します。また、講座に並行して講師による個別文章添削の機会を設けており、個々人の状況に応じて表現力を高めています。
こうした講座を通して、受講生は就職活動で納得できる成果を得ることができています。また、高めた文章力は4年生のゼミでの論文作成でも活きており、法律学の力も向上させています。さらには、卒業後も講師や後輩とのつながりが継続する学生も多いのもこの講座の特徴で、オンラインで卒業生に現役学生が相談する会も開催されるようになっています。
主な就職先
卒業生は社会の多方面、第一線で活躍しています。
法学部出身者は、法学教育で身につけた論理的思考や問題処理能力をもって、社会の多方面で活躍していますが、そのことは、後掲の本学法学部卒業生の就職先リスト(「法学部卒業生の主な就職先はこちらから」を参照)に現れています。本学は、1年次からの体系的なキャリア教育を基盤として、就職課を中心としたしっかりとした就職支援体制を整えていますが、それに加え、法学部ではさらに独自に、法学部生の将来の進路を見据えたキャリア指導を行っています。たとえば、「表現技法の基礎」、「ビジネス実務から見た法学」、「行政実務から見た法学」、「専門演習」及び「法学部就活講座」といった授業や授業外の講座において、様々な教育や情報提供を行っています。こうした科目・講座の履修によって培われた力を発揮して、本学法学部卒業生は、民間企業だけでなく、法科大学院へ進学して法曹の道に進学し、または、国家・地方公務員となり、いずれも社会の第一線で活躍しています。