“偶然”から開けた未来
自分にキャップをせず、幅広い可能性に目を向けよう
元気ハツラツ、気さくで頼れる先生
1年間のアメリカ在外研究を経て、2011年後期に復帰された田中慎一先生は、西南学院大の職員野球部に所属しているスポーツマン。気さくな人柄も相成って、学生からも厚い信頼を寄せられています。
興味の趣くままだったが夢中になれたことが良かった
田中先生が大学進学時に法学部を選んだのは、その大学に関心のあった政治や南北問題が学べそうな国際政治学のゼミがあったからだとか。それが、大学2年で単位確保のためにたまたま履修したゼミが思いのほか面白く、法律学、とりわけ会社法に興味を持ち始めます。ゼミはレジュメの量が多く、議論の時間も長いハードなクラスに入ってしまったため、毎日のように長時間のサブゼミを繰り返し、ゼミの時間も議論を尽くしました。しかしそれは苦痛を伴うものではなく、「とても楽しい思いをしました。そう思えるゼミに所属できたことが幸せですし、(そのゼミに入って)将来の志望先や学びたい分野、時間を割く物事の対象(アルバイトから勉強へ)も大きく変化していきました」と田中先生は振り返ります。大学入学時の思惑とは違う未来に、田中先生がすんなり入り込めたのは、目標を固定しすぎず、幅広い視野と柔軟な思考を持ち合わせていたからでしょう。では、私たちがそうなるためにはどうしたいらいいのでしょうか。
自分の能力・可能性にキャップをしない
「自分が何をしたいのかしっかり考えて、自分にキャップをしないことではないでしょうか。それには、まずできるということを知ることです。学生には『おれは西南だから、ここまででいい』と思わず、『西南だから、ここまで行ける』と思ってほしいですね。今やれば弁護士にもキャリア官僚にもなれます。西南の、この同じ環境で学んだ先輩がそのようなポジションに到達しているわけですから、プライドを持ってほしいですね」。