教員紹介

Faculty Members

多田 望 教授

国際関係法学科

高校生へのメッセージ

法は“力を持った言葉”です。そういう法を学ぶ皆さんには、たくさんの本をじっくり読んで、それをもとに自分の考えを言葉でまとめたり、議論したり文章で表現したりする力をぜひつけてほしいです。この力は、よい読書とよい文章を書くことで培われるので、まずは言葉を好きになり、新聞を毎日読むことから始めてみて下さい。

多田 望
研究分野 国際取引法学、国際民事手続法学、国際私法学
研究分野に関する
キーワード
国際裁判管轄権、国際司法共助、外国判決の承認執行、貿易金融EDI、資金・証券決済システム、国際原子力損害賠償
研究テーマ 国際民事証拠共助法、国際取引に関する国際裁判管轄権、知的財産関係事件における外国判決の承認執行、電子船荷証券と貿易金融EDIの抵触法的規律、資金・証券決済システムの抵触法的規律、国際原子力損害賠償に関する諸条約、国際販売店・代理店契約、国連国際物品売買契約条約(CISG)

福岡は日本の貿易の重要拠点
国際取引法を学びグローバル化企業で活躍しよう

グローバル化の社会には必要な国際取引法

大学時代は、弁護士を志していたという多田望先生。しかし、進学した大学院で師匠と呼べる教授と『国際私法学』『国際取引法学』に出会い、研究者への道が開けました。現在は学生への丁寧な指導に加え、これまでに多数の専門書や教科書、辞典の項目の執筆に携わるなど、多方面で活躍されています。
多田先生が法学の中でも国際取引法に惹かれたのは、世界的に国際化が進んでいること、そして国際取引法がひとつの法律だけでなく、民法、商法、民事訴訟法、国際法などの多数の法分野の理解ができた上で完成するチャレンジングな学問だったからだそう。そう聞くと勉強範囲も量も多く、難しそうに感じますが、『国際取引法』は「しっかり学べば、就職に大きくつながる学問ですよ」と多田先生。特に九州や地元・福岡で就職することを希望している学生にはうれしい情報です。

特に福岡にある西南学院大は、力を発揮できるチャンス大

多田先生によると「福岡は、日中韓のつながりが強くなればなるほど、日本にとってはキーになる場所なんです。韓国へは船で2時間台で行けますし、中国の主要都市にも近い。特に博多港は、高速道路、空港、鉄道など陸海空の輸送手段が集結した場所で、福岡を出入り口にして外国と国内の主要都市を結ぶ貿易がますます重要になってきています。中小企業だって海外に進出するし、一見、貿易に関係ないように思える福岡の果物や野菜だって、香港や上海に人気高級食材として輸出されています。単に授業を受けただけで満足しないで、本当に理解して、自分なりに本を読んだりしていくと、社会に貢献できる人材、社会で大切にされる人材になれます」。さらに、多田先生は、こう付け加えます。「ここできちんと勉強すれば、東京や関西の学生と肩を並べて就職活動やロースクール進学を戦えます。ぜひ学生には大学で勉強をしっかりやったという自信と、サークルや部活、バイトもしっかり頑張ったという自信とで、未来を切り開いていってほしいですね」。

自分の“武器”を見つけて欲しい

専門性が高くなる大学は、自分の“武器”が見つかる場所でもあります。それには自主性と積極性が欠かせません。あなたにとってのそんな"武器"は、国際取引法であるかもしれません。