教員紹介

Faculty Members

住永 佳奈 准教授

法律学科

高校生へのメッセージ

今は豊富な情報が簡単に手に入る時代ですが、だからこそ、自分の頭で考えることを意識してほしいと思います。人と話すこと、色々な本を読んだり音楽を聞いたりすることで、自分はものごとに対して何を感じ、どう思うかを深く追求する経験を積んでほしいです。大学はそのような経験ができる機会であふれています。

住永 佳奈
研究分野 租税法
研究分野に関する
キーワード
所得課税、財産移転、消費、信託
研究テーマ 所得課税における所有と譲渡

間違えても、考えが変わってもいい。
まずは取り組んでみよう。

当たり前のように思われることも、立ち止まって考えてみる

法学部の講義で租税法に出会い、解釈のダイナミックさを面白く感じて、研究の道に入りました。毎年税制改正があるなど日進月歩であることが租税法の特徴ですが、私が主に研究しているのは、所得概念、つまり、「所得税っていうけど、そもそも所得って何?」という、とても基礎的なテーマです。家族関係からグローバル大企業の取引まで、社会におけるさまざまな事象を租税法を通して観察し、租税法でこれまで論じられてきた問題に対して新たな考え方を提示する、あるいは、これまで論じられてこなかった対象を租税法の観点から考察することによって、新たな議論の礎を作りたいと考えています。

租税法の考え方をどんどん活かそう

赤ちゃんからお年寄りまで、サラリーマンから経営者まで、租税はあらゆる人に関わります。授業では、受身で話を聞くだけではなく個々人で問題を解く時間をとることで、学んだことを咀嚼し、自分の言葉で説明する練習を積んでもらうようにしています。分からなくても、間違えても、学んでいるうちに考えが変わっても構いません。まずは自分で試行錯誤しながら考えてみましょう。なぜ税金を払うのだろう、といった素朴な疑問の種を大切に育てながら租税法の知識を身につけることで、租税に関する様々な問題に対して自分の考えを持つことを目指しましょう。租税法で学ぶ解釈方法、ひいては法学の考え方は、社会に出たときにも必ず活きます。