将来を見据えた熱心な指導で
学生のやる気と可能性を引き出す
学生の力を最大限に導き出す授業
法学部独自で行われているSA(スチューデントアシスタント)制度などを導き、将来を見据えた熱心な指導に定評がある毛利康俊先生。さまざまな仕掛けをして、学生のやる気を引き出すようになった背景には、こんな思いがありました。「西南は素直で基礎的な能力が高いのに、あまり野望持っていない学生が多いように感じます。野心を持てばもう少し伸びるのに、今のままでいいと思っているんですね。ですから、もっとできるからやってごらんと言う気持ちがあって」と毛利先生。そこには、学生の可能性を信じる、親心のようなものが感じられます。
さまざまな仕掛けの成果が現れ、学生も大きく成長
2004年に始まったSA制度は、学生が基礎演習のアシスタントに入ったり、課題を添削したり、推薦合格者へ入学前指導を行うというもの。後輩への指導を通して、指導する側の学生も大きく成長し、自信がついてくる、と言います。難関といわれる職種や企業に進んでいく生徒にはSA出身者も多く、確かな成果が現れている点も、この制度が一目置かれている理由でしょう。
正義の味方になりたかった少年が研究者・教育者へ
小学生の頃から仮面ライダーが好きで、「正義の味方になりたいと思っていた」という毛利先生は、その後「仮面ライダーにはなれないなら、弁護士がかっこいい」と思って法学部へ進学。しかし、間違った仕方で正義の追求すると逆に社会を悪くすることもあるとに気づき、まずは社会のクールな認識が必要と考えて、研究者の道に進みました。
そして今も、クールな社会認識と法をどのように結びつければいいのか、考え続けているそうです。それは教育についても同じ。学生が本当に必要としているものは何かを知るために、数値データを集めるだけでなく、SAさんに「どうしたらいいと思う?どうして欲しい?」とよく聞くそうです。