教員紹介

Faculty Members

前田 敦 准教授

法律学科

高校生へのメッセージ

もしも、野心があるのに行動を控えているのなら、それはとてももったいないこと。大学では学問はもちろん、部活やサークル、遊びなど、高校ではできない体験をたくさんしよう。

前田 敦
研究分野 民法
研究分野に関する
キーワード
民事法学
研究テーマ 売買契約における危険負担の研究、売買契約における危険負担および関連法制度、民法財産法

実生活に根付いた『民事法学』
法律は平和的解決をかなえる学問

常識とルールの違いが気になって・・・

前田敦先生が法律学と出合ったのは、大学入学時。初めは知らない用語も多く、わからないことばかりだったそうですが、『民事法学(通称:民法)』はとっつきやすく、生活の身近にあったせいか、自然と多くの疑問が沸くようになったといいます。さらに知識を深めていく過程で、はっ!と気が付いたのは、“現実と法律には差がある”ということ。「法律上はルールとして定めてあるものが、必ずしも私たちが持っている感覚と同じではないことってありますよね。だとすると、なぜこの違いがあるのか? どうして法律がそうなっているのかってことが気になりませんか。実は、最初にこのことを考え始めたのは、大学2年の学年末テストの時でした。問題を解いて、答案を書いている途中で、常識とルール(法律)が違うことに悩んでしまって(笑)そのズレや食い違いが気になって、ちゃんとした回答を書けなかったんですね。それが研究を始めるキッカケになっています」。

好奇心や探究心が研究者の道へと駆り立て

幼少期からいろいろなことに疑問を持つような子だったという前田先生。その好奇心、探究心旺盛な性格が、先生を研究者の道へと駆り立てました。そんな前田先生は今、法律学をどのように見ていらっしゃるのでしょうか。

法律を知れば生活や人生も豊になります

「今実感しているのは“法律には平和的に解決するための方法や知恵が詰まっている”ということです。人と人が平等な権利を得て、問題に対して話し合える方法ですからね。昔は腕力、武力にものをいわせて解決する方法を探っていましたが、結果的には世の中の安定や平和にはつながりませんでした。それから解決するための方法を試行錯誤して、受け継がれてきた結果が今の法律、つまり集大成なのです。また、学びを実生活に引き寄せて考えられるというのは、学問の究極目的でもあります。法律を知れば生活や人生が豊かになりますから、より多くの人たちに触れてほしいですね」。難しそうに思える法律学も、前田先生の視点から捉えるととても身近で、尊いものに感じます。