教員紹介

Faculty Members

小寺 智史 教授

国際関係法学科

高校生へのメッセージ

ぜひ『根拠のない自信』を持ってください。『自分はいずれ何かできる』と思いこんで、そこに追いつくように後付けで頑張るのもいいと思います。目標は高く!! 下げることはいつでもできます。

小寺 智史
研究分野 国際法
研究分野に関する
キーワード
国際法、国際経済法、世界貿易機関(WTO)、開発の国際法、国家平等観念、国家のカテゴリー化と異なる待遇、批判的国際法学、規範の多重性、実質的平等、相対的平等
研究テーマ 南北問題と国際法、国家のカテゴリー化と異なる待遇、批判的国際法学、国家平等観念

国際法学で変わった世界の見方
学生も若いうちに海外へ飛び出そう!

ある一冊の本との出合いから

ハツラツとした印象を受ける小寺智史先生は、ヨーロッパ発の学問である『国際法学』を専攻されています。大学時代は『国際政治経済学』など、法律というより興味の向いていた海外や政治の勉強などに従事。しかし大学院進学に伴い、間口が広く、生活と切っても切り離せない法律の道を志そうと、方向転換を図ります。「始めは、大学院で国際法を勉強しようとは思っていなかった」そうですが、教授に薦められて読んだ『国際法』という本との出会いが、大きな転機になりました。
761ページもあるその本を、マーカーでラインを引きながらなんと!3回も読み返したという小寺先生。わからない部分を調べ、読み深めて行くうちに「もう少し勉強してみよう」という気持ちになり、段々と国際法に魅了されていきます。「本にのめり込めたのがよかったですね。それと、他の法律もそうですが、国際法には正解がないんです。例えば“豊かな国は貧しい国に援助する義務があるか”という問いには、正しい答えがありませんよね。そこも面白かったですね」。

世界の見方が変わる

国際法の研究者は、英語、フランス語、ドイツ語を学び、さらに留学することが暗黙のルールとなっているため、小寺先生も大学院博士課程の1年目に南仏へ留学。フランス人はもちろん、多彩な国の留学生と1年間過ごし「もっと早く、海外に出ておけば良かった」と実感したそうです。その自身の経験をふまえ、学生には「遊びでも、目的がない旅でもいいから、できるだけ早く海外へ行ってみて。お金を工面してでも、行く価値はあるから!!」とアドバイス。その理由とは…。

もっと早く海外へ行っておけば良かった

海外には”衝撃”があるんです。話さないと生きていけないので、自然とコミュニケーションを取るようになります。すると、変な自分が出てきます。例えば、私は英語で話していると陽気な男ですが、フランス語だとなよっとした男になったりして(笑)。話す言葉や人によって、自分のキャラクターが変わるんだとを知ることができました。また、海外に出ることは、その国のことをすごく好きになったり、逆に日本の良さに気付く機会にもなります。行ってみて無理だったら、帰ってくればいい。そのぐらいの気軽さで、世界へ飛び出してほしいですね。きっと幅広い視点を持てると思います」。