教員紹介

Faculty Members

釜谷 真史 教授

国際関係法学科

高校生へのメッセージ

西南法学部は、なんとなくではなく「選んで」進学する価値のある大学・学部だと思います。語学が好きなら、法律という切り口で可能性を広げる国際関係法学科、法律をメインに国際的な視野を身に付けたいなら法律学科がおすすめです。自分の可能性が広がること、間違いなしです!

釜谷 真史
研究分野 国際私法
研究分野に関する
キーワード
外国判決の承認執行、子の奪取に関するハーグ条約、国際代理懐胎、証券の抵触法的規律、国際会社法(とくに外国会社規制と認許)、国際私法上の公序・連結政策、ドイツ・EU競争法
研究テーマ 子の引渡しを命じる外国判決の承認執行とハーグ条約、外国会社規制の抵触法上の意義、競争法の抵触法上の意義、証券をめぐる抵触法的規律の歴史的展開と現状

ディベートを取り入れた学生主体のゼミで
自分の言葉で話す力を付ける

学生のやる気を引き出す仕組みを求めて

釜谷真史先生の授業、とくにゼミには、学生のやる気を引き出す工夫が満載。西南法学部にはその試みを後押しする、教員同士の協力体制があるといいます。
「西南赴任前に他大学で担当したゼミでは、ただ調べたことを報告するという形式にしていたのですが、報告者以外の学生はやる気がないし、ゼミ自体も盛り上がらない。どうにかしたいと思っていたところ、西南法学部教員有志による法学基礎研究会に誘われて、西南式ディベートに出会いました。」
とはいえ、釜谷先生も初めは、ディベートは話が上手な人が相手を言い負かすイメージで、あまり肯定的ではなかったそう。それが覆された背景には、西南式ディベートの独特のルールがありました。

論理的思考力が身につく西南ディベート

「西南式ディベートは、時間と役割がしっかり決まっています。与党、野党に分かれ、第1スピーカーが5分話したら、反対の第1スピーカーが反論して自分の意見を言います。それを第2スピーカーも…、というように、構造がはっきりしています。これはきちんと論理立てて話す練習になる。なにより、勝ち負けがはっきりするので、ゼミも自然と盛り上がるし、レベルも高くなっていくんです。」
基礎演習でディベートの効果の高さを実感した釜谷先生は、次第に、ディベート方式を専門演習にもとり入れるようになります。

合同ゼミ、学内法律討論会、そしてVisMootへ

「ゼミの時間はゼミ生同士で白熱した議論が続くので、結局私が口を挟めるのは5分程度。個人での下準備に班での議論……ゼミ生同士、自然と仲がよくなるようで、とっても楽しそうですよ。」
毎年、他の大学と合同ゼミを行うほか、学内の法律討論会に出場するなど、釜谷ゼミにはプレゼン力を磨き、論理的思考力を高める機会がたくさんあります。その一環として2017年に釜谷ゼミは、VisMootという世界的な法律討論会に挑戦し、オーストリア・ウィーンで行われる大会に出場しました(その後、Seinan VisMootという法学部公認サークルが設立され、その活動は釜谷ゼミから切り離され、法学部すべての学生に門戸を広げたものになっています)。
法律は料理でいうところの“材料”であり、ディベートはそれを道筋立てて使うための“道具”のようなもの。両方を磨いていけば、自分の人生を切り開く、大きな武器になるに違いありません。