教員紹介

Faculty Members

原 謙一 教授

法律学科

高校生へのメッセージ

そもそもやりたいことがみつからない、わからないと悩んでいる人は、大学にどのような学部があるのかを知ることからはじめてください。そして、少しでも興味をもてる分野が見つかれば、それに関連した本を手に取ってください。貴重な4年間です。しっかり考えて選び、進学を決めた学部では前向きな気持ちで取り組んでほしいと思います。

原 謙一
研究分野 民事法学・新領域法学
研究分野に関する
キーワード
民法、知的財産法、フランス法、無体の財の担保化と担保価値の維持、無体の財の登録制度、無体の財の活用と知的財産権制度の関係、無体の財の法的位置づけと無体の財(特に暗号資産・NFT等のデジタル資産)の取扱い
研究テーマ 無体の財の多様な活用方法に対応した明確で有用性のある法制度の設計

自分を見極め、しっかり調査・分析して、
やりたいことを考えて欲しい

具体的事例からわかりやすく法律をひも解く

原 謙一 先生は民法、知的財産法、フランス法が専門で、主に1年生を対象にした法律学の基礎、民法入門、基礎演習(ゼミ)の講義を担当されています(2015年当時)。2015年4月に着任したばかりですが、「事例が豊富な講義で理解しやすい」という学生の声も多いとか。さらに、具体的な事例からひも解いていくため、 大学に入って初めて法律に触れたという学生であっても、抵抗なく法律を学ぶことができるそうです。

これまでの経験を教育に活かす

原先生が法律に興味を持ったのは、なんと小学校時代。当時ヒットしていた「家栽(かさい)の人」というドラマがきっかけとなり、その後、海外映画の「依頼人」などを見て、さらに法律に興味を持ち、様々な書籍や新聞を手に取り、法律に関連する仕事を調べては法を扱う仕事への関心を高めていきました。
転機となったのは大学二年次。ある教授が担当していた民法の講義は、民法の面白さを伝える工夫が満載で、理論的なことだけでなく、具体的な事例からわかりやすく法律をひも解くスタイル。それがあまりに面白く、原先生はあっという間に『民法』のとりこになりました。そして、その先生のゼミで研究の面白さを知り、研究の道へ。そんな自身の経験から、研究に力を入れる一方で、西南の学生に対しても情熱をもって指導に当たっています。
また、原先生は研究者になる前に、法科大学院で様々な法律を学んできた勉強家。学生とも年齢が近いので、学生のよき相談相手、アドバイザーになるはずです。

興味と意欲で道は拓ける

近年は「公務員試験に有利だから」や「就職率がよさそう」という理由で、法学部に進学する学生も少なくありませんが、「学部選びの前に自分にとって何が大切で、面白いことなのかを認識してほしい」と原先生。西南学院大は教育に対して熱意ある先生が多く、講座やサポート体制も学生の能力を高めるのに十二分な内容が用意されているものの、「試験や就職に有利という理由だけで学部を選んでしまうと、4年間肌に合わないものを学ぶという苦痛の中で過ごさなければいけなくなります。自分を見極めたうえで、しっかりと大学の情報を調査し、情報を分析して、やりたいことと自分が進学を希望する学部がマッチしているかを考えてください」と原先生。たとえ不安があっても、興味と意欲をもって法学部の門を叩けば、道は拓けるはずです。