教員紹介

Faculty Members

淺野 塁 講師

国際関係法学科

高校生へのメッセージ

「いつかやろう」ではなく、いまやりましょう。やりたいことができる環境は当たり前ではありません。他人が挑戦できないことも、皆さんなら挑戦できるかもしれません。反対に、いま挑戦できることに、未来でも挑戦できるとは限りません。いまある自分の可能性を信じて、最大限に活かしてほしいです。また、自分には挑戦できないと感じている場合でも、できることから挑戦してみましょう。気が付かないだけで、挑戦できることは意外と身近に転がっています。周りを頼ることも挑戦への第一歩です。

淺野 塁
研究分野 国際政治学
研究分野に関する
キーワード
平和維持活動、平和構築、国際連合(国連)、内戦、アフリカ、計量分析
研究テーマ 国連平和維持活動の効果、派遣パターン、および加盟国による人員提供

世界で起きている政治現象に関心を向ける

国際政治に関する問いを立て、仮説を検証する

高校生のときに、戦地で働く日本人医師のテレビ特集を観て国際協力に興味を持ちました。その後に進学した早稲田大学では、政治学の講義を受けるなかで、平和維持活動の効果を検証する研究に出会いました。そこで、政治学という学問領域なら、学問的立場から国際社会に貢献することができるのではないかと考え、研究の世界に進みました。

現在は、国連平和維持活動が内戦暴力を抑止する効果があるのか、また国連が必要な場所に平和維持活動を派遣しているのかを主なテーマとして研究を遂行しています。これらの研究では、計量分析の手法を用いて、客観的なデータに基づき仮説検証を行っています。また、現場で働く実務家の視点を理解するために、西アフリカ諸国でのフィールド調査も実施しました。その経緯で、国連による平和維持・平和構築活動が終了した国々の内政にも興味を持ち、それらの国々の政治情勢に関する研究も遂行しています。

大学生にしかできないことに挑戦する

学問を探求できる環境は当たり前ではありません。フィールド調査で赴いたセネガルでは、大学生たちが暗い夜道で街灯に照らされながら勉強に励む光景を目の当たりにしました。ギニアビサウでは、金銭的な理由で大学院に進学することを諦めた青年の話を聞き、「大学院に行くなら来世かな」という言葉に胸を打たれました。大学に進学するからには、大学生にしかできないことにぜひ挑戦してほしいです。私は教員という立場で、皆さんの挑戦を微力ながら応援します。

ここまで読んでいただいた方は、私がさも「きれいな」生き方をしているように感じるかもしれませんが、決してそうではありません。西南学院大学の皆さんから私も学びを得ながら、ともに成長できるよう、自戒の念を込めて執筆しました。皆さんとの出会いを楽しみにしています。