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2024/07/12(金)

2024年度法学部基礎演習合同ディベート大会が開催されました

7月12日に『2024年度法学部基礎演習合同ディベート大会』が開催されました。法学部の1年生の皆さんが基礎演習で取り組んできたディベートの集大成として行われた、クラス対抗のディベート大会です。
今大会のモーションは、「未成年者のSNS利用を禁止すべきである」でした。現在、SNS利用者は世界で50億人にものぼり、SNSは私たちの生活とは切り離せないツールになっています。日本の現状として、令和5年度の「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、日本では13歳以上から、X、Instagram、TikTokなどの主要なSNSを利用することができます(「青少年のインターネット利用環境実態調査」調査票・調査結果等|こども家庭庁 (cfa.go.jp))。アメリカの一部州では、SNSの運営企業にユーザーの年齢確認を義務付け、18歳未満がアカウントを利用するには親の同意が必要となる法律が成立しています。ネット依存や個人情報の流出、犯罪に巻き込まれるといった様々なリスクが付きまとう中で、安全かつ健全な環境をつくるために、ネット社会に慣れ親しんでいる若者世代が未成年のSNS利用について議論することはとても意義のあることです。大会に出場した1年生の皆さんは、海外大学等の研究機関のデータを用いて根拠を示したり、また「表現の自由」や倫理的な観点を挙げたりと複数の視点からアプローチし、4クラスともどちらが勝ってもおかしくないくらい質の高いディベートを展開していました。
この度SAという形で基礎演習に関わらせていただき、私自身もディベートの技術やコツを1年生の皆さんのディベートの様子から楽しく学ばせていただきました。とくに「伝え方」や「議論する相手への敬意」は社会に出てからも必要な素養であると感じています。ディベート大会では議論の採否が審判による投票によって判定されるため、与党・野党は審判を説得できるような論理的な立論を展開しなければなりません。担当したクラスのディベートでは、そうした論理的な立論だけでなく背筋をのばし目線を上げて堂々と話す姿が印象的で、立ち姿や声の張りがいかに大事な要素であるということを知ることができました。「議論する相手への敬意」はディベート中やその後によく表れると思います。棘のある言い方は雰囲気が険悪になりかねませんが、落ち着いて相手の話を聞き、ポイント・オブ・インフォメーションといった突然の問いに応える時も冷静に対処することやディベートが終わった後もよかった点や改善点を率直に指摘しあえるのは議論する価値のある相手であるという敬意があるからできることだと思います。
情報収集からはじまり、資料のファクトチェック、モーションに対する定義・主張・解決策の設定、相手側から受けた批判への反論の工夫など、1年生の皆さんは毎週の講義に向けて立論準備や当日のジャッジ(点数付け、振り返り)にいそしみ準備力を培ってきたことと思います。基礎演習の講義や今大会での経験が1年生の皆さんの今後の大学生活で活きていくような意味のある時間になっていたら良いなと思います。
(法学部法律学科4年 那須友果子)